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「辛夷の花」 堀辰雄

「春の奈良へいって、馬酔木の花ざかりを見ようとおもって、途中、木曽路をまわってきたら、おもいがけず吹雪にあいました」。東京を発ち、甲斐の山々を目に木曽福島に一泊。翌日、乗った中央西線の汽車の車窓に映る雪に覆われた木曽の風景。雪のまにまに咲く辛夷の花が、「僕」には見えない……。電車で木曽谷を通ったことのある者であれば、まるで目の前に風景が立ち現れるような、堀辰雄のみごとな描写。初出は「婦人公論」(一九四三年)。〈★=1.5〉
判型:文庫判・スクラム製本(綴じなし)
型番 4582628020180
定価 330円(税30円)
販売価格 330円(税30円)
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